KakeruTanaka

アーミー・オブ・ザ・デッドのKakeruTanakaのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

グロさは☆5つだが、ストーリーは☆2ぐらいかな…。
まず、この映画タイトルが「アーミー・オブザ・デッド」。私はこのタイトルを観た時に「ゾンビの軍隊ってどんな感じなんだろう!」とワクワクした気持ちになる。
実際に映画の冒頭に、軍隊の隊員がゾンビ化してしまい、「これは軍の武器を持ったゾンビも出てくるんじゃないか!」と更に期待をしてしまった。
しかし、実際はそんなゾンビは出てこない。一切出てこない。
王様ゾンビとお妃ゾンビが出てくるも、お妃ゾンビなんて風貌が禍々しい女王なだけで、別に戦闘が強い訳でもない。あっけなく縛られて首を切られる始末には、私も「弱っ!」と声が出てしまった。
王様ゾンビも強くはあるが、武器は槍を投げるとても原始的な戦い方。頭をヘルメットで守っているので、「攻撃全然効かないやーん!」と主人公たちが焦ってるが、「その懐の手榴弾使えよ…」とツッコミたい。
従っているゾンビ軍団も、武器を持っていることはなく、特徴はただ速く走れるぐらい。
どこが『アーミー』なのか疑問符が出る。
否定し続けてしまっているが、前述したようにグロ描写はピカイチである。日本の映画では観ることの出来ない、海外映画だからこそのグロ描写は爽快感が持てる。
一方でストーリーがいかにもゾンビ映画なのである。
映画の途中で仲直りする主人公と娘。将来は屋台を営もうなんて言い出した日には
死亡フラグの総立ちだ。
ここで、きちんと生き残って娘とハッピーエンドという、外しの展開を持ってくればいいのに、結局ゾンビに噛まれてしまう。
観ている側も「だろうね。」と思ってしまう。
昨今様々なゾンビ映画が出ている中で、どう外しの展開を持っていくのかが、私は重要であると考える。
つまり観ている側の予想通りの結末になってはつまらない。
「そうなると思ってた」という予想を裏切って欲しいのである。
なんなら全員生存でもいいんじゃないか、そういう大胆な外しの展開を今後のゾンビ映画には期待したい。
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