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デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆のメガメガのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

〜あらすじ〜
主人公の太一とその仲間たちは、幼少期に「選ばれし子供達」としてデジモンとの出会いを果たすものの、大学生になった今、未来への可能性が狭まったことから、デジモンとのパートナー解消の危機に迫られてしまう。それと同時に、全国の選ばれし子供達が次々と昏睡状態に陥る事件が発生。若き研究者であるメノアは、エオスモンというデジモンに原因があることを突き止めるが、彼女には裏の顔があった。

以上があらすじになります。
僕が本作を通じて印象に残ったのは、「過去と未来の対比」です。大学卒業手前の主人公達は、各々就活や起業をしたりと、未来への一歩を踏み出しており、デジモンとのパートナー解消もまた、そのプロセスの一環だったのだと思います。
その一方で、研究者のメノアは、明確な進路が決まったタイミングで、パートナーのデジモンが消えてしまったトラウマから、他のデジモンパートナー達に同じ悲しみをさせないために、過去の記憶の中に閉じ込める手立てを講じます。(昏睡事件はこれが原因です)
主人公たちは皆を救うべく、彼女と戦う決心をするわけですが、それはすなわちパートナーデジモンとの別れを選んだということです。(未来へ向かっているため)
愛してやまないデジモンとの別れを選んでまで、未来への一歩を選択した。
これは主題歌「Butterfly」の一節、「Stayしそうなイメージを染めた、ぎこちない翼でも、きっと飛べるさ Oh my love」と通ずるものがあるような気がします。
僕も時々、過去の出来事が頭から離れずに思い悩んでしまうことがあるのですが、この作品はそういった人達に向けて、未来志向の大切さを示してくれたのではないでしょうか。
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