俳優目指して上京するも、いまいち芽が出ず、オレオレ詐欺などの犯罪に手を染めている翔太は、所属している劇団の主催で、高齢者施設で演劇を教えることになる。
そこで、タカラという女性職員に出会うのだが、ある日、彼女が刑務所から出所したての父親から性的暴行を受けている場面を目撃。
急いで父親を引っ剥がそうとしたところ、取っ組み合いになってしまい、彼女は思わず、その場にあったハサミで父親を刺してしまう。
翔太は彼女を連れ出し、共に逃亡することを決心する。
以上があらすじとなります。
あらすじにもある通り、本作では割と残虐なシーンが多かったり、人間の負の面を惜しみなく描写しているため、観る人を選ぶと思います。
ただ一方で、主人公・ヒロインの二人もまた、暗いバックグラウンドを持ってはいるものの、それらがぶつかり合うことで、一筋の光が見えたりするわけです。
おそらく、自己肯定感が低い二人だからこそ、むしろ相手の存在が心の支えになっていたのかもしれません。
鑑賞後は、お互いの辛さ・苦しみを共有できる、そんなパートナーが欲しくなりました(笑)
