ShinMakita

超擬態人間のShinMakitaのレビュー・感想・評価

超擬態人間(2018年製作の映画)
1.0
森の中で目覚めた男、丸山風摩。息子・蓮を殺してしまったと思い込みパニックに陥った風摩は、通りかかった警官に助けを求める。そこに現れたのはナマハゲの格好をした奇形顔の男。ナマハゲは警官の首をもぎり取り、風摩に襲いかかる。
同じ頃、森でクルマがエンストしてしまい途方にくれていたのが若い男女と、女の父親。3人は結婚式場の下見のためこの地を訪れたのだ。クルマを捨て歩き出した彼らは、通りかかった空き家で休憩を取ろうとする。そこにナマハゲが現れ…


「超擬態人間」。

以下、超ネタバレ人間。

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死刑囚・丸山風摩のクローンを作成し、そのクローンに孤児・蓮を与えたら、蓮に凄まじい暴力を加えるようになる。やがて成長した蓮は、身を守るため「擬態」を身につけるようになる…

という話なんだと思う、多分。見せ方が下手なのとセリフが聞き取れないのとで、かなり脳内補完が必要なインディホラーです。ややこしいのが、前半出てくるナマハゲが擬態人間じゃなく、丸山風摩クローンの失敗作で森に破棄された個体だという点。肝心の擬態人間=蓮は、空き家のシークエンスで初めて出てきますよね。


観客が想像を働かせてスジを追わなくちゃいけない、それも作り手のテクニック不足のせいでとなると、ちょっと擁護できない。ゴア描写の頑張りは認めるけど、それだけで許されるのは学園祭で映画サークルが流す映像だけでしょう。仮にもゼニ取っている以上、もう少しクオリティの高い映画を撮ってください。
あと、「原発」「児童虐待」を薄っぺらく使って社会派風味を付けたのには嫌悪感。下手すりゃ偏見に繋がるよ、カエルの子はカエル的な描き方。

終了後、トークショーみたいのがあったが、席を立ちました。
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