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華麗なるギャツビーのaaaakikoのレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(1974年製作の映画)
4.0
ミア・ファロー最高すぎた。「お金持ちの娘は、貧乏人とは結婚できないのよ。どうあってもできないの」。彼女がこれを言うと、何の嫌みも感じられず、受け入れられてしまった。
「娘が生まれたら、バカに育てようと思ったの。女はそれが一番よ、美しいおバカさん」…このセリフも、なるほどなあと少し悲しくなったが、何のことはない、彼女は結局は、ただの本当のお金持ちだったんだ。その感じが、ミア・ファローはぴったりでした。

あの大きなひとみの美しい顔は、見ようによっては冷酷で、空虚な、中身空っぽのバカに見える。そういうのも演じてしまうのは本当にミア・ファローがすごかった。
同じくクズのブルース・ダーンもすごい。またその愛人カレン・ブラックがただひたすら下品なブスで不快きわまりなかったが、そんなの最終的にはどうでもよくなったね、金持ちの下卑に比べたら。陽気なエンディングの歌が追い打ちをかける。
ギャツビーて、ただのロマンチストだったのか。それが若いロバート・レッドフォードに合ってましたなあ、捨て犬みたいな顔の。
いやあ素晴らしい、切ない話でした。
いや違う、すごく嫌な話だった。
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