甲子園の魔王

クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険の甲子園の魔王のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

スゲーナ・スゴイデス!ってこれかあ!

いやめっちゃ面白いやん。ファンタジー・ホラー・ギャグ・アクションの配分が良過ぎる。演出や作画の使い分けも目立ち、ぼーっと眺めていても楽しい。しんちゃんの映画らしい、しんちゃんの映画だ。

チータとかいう一番パンクな身なりをした一番の常識人。
アトラクションにはしゃぐ風間君が可愛らしい。

しんのすけ自身はモノともしていないが、テーマパークの中でひとりさまよう心細さを演出していて面白い。やけに大きく聞こえる園内BGMが寂しさを募らせる。
今作は終盤までほぼしんちゃん1人で戦わされるし、夕方の情景が多いし、妙にもの寂しい雰囲気が作品内に漂っていて良い。

恐怖でなかなか勇気が出せないしんちゃんも珍しいが、居なくなったひろしとみさえを救うため1人でヘンダーランドに乗り込む展開は熱い。トラックのおっちゃんに「しっかりしてるねえ」と言われるほどいつになく真剣なしんちゃんを見ているとなんだか泣きそうになった。親はこういう描写に弱い…。

ス・ノーマン・パー。なんて気風の良い雪だるまなんだ。こいつが良過ぎて、こいつ以外の幹部の印象が薄まる。
ス・ノーマンがゆっくりとしんちゃんの圏内に侵食してくる様子はホラーさながら。

老衰乃瀧なんて名前の居酒屋イヤすぎるだろ。
甲子園の魔王

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