同じ監督が撮った「ヘレディタリー継承」が面白かったので、ずっと期待していた一作。少数民族のしきたり、みたいなものはいつだって好奇心をかきたてます。
見た後にネットの評判を見たら、カップルで観ない方がいいと多数の投稿が。私も完全に同意なので、その点だけお気をつけください。彼氏のクリスティアンが終始優柔不断なボンクラで、イラつきます。
もしあなたが彼氏と一緒に見るとしたら、どうかあなたの彼氏はクリスティアンじゃないことを心に留めておいてください。
そしてもしあなたが彼女と一緒に見るとしたら、そっとミッドサマーではなくもっと別の、、、例えば「君の膵臓を食べたい」とかを見ましょう。
あらすじ
主人公ダリーは家族を失った事で、彼氏のクリスティアンに依存する。クリスティアンはダリーを重荷に感じ、友人たちから別れを促されるも、決めることが出来ずに二人の関係は平行線を辿る。そんな折、大学院の卒論の執筆も兼ねて友人ペレのスウェーデンのホルガ村へ旅行へ行くことになる。ホルガ村は独自のコミュニティを築いており、その年は90年に一度の夏至の大祭が行われるという。。。
ここからネタバレも含みます。
映像開始1秒で不気味な絵を数秒無音で流すのは、怖すぎるので法律で禁止しましょうよ。
ヘレディタリーと同様、あらゆる所にヒントが隠されているのでやたらと背景を気にしちゃう。今回は随所にイラストが施されているので、これからこんなこと起きるのかな〜なんて思いながら見ていました。
特に恋のおまじないの絵はあからさますぎて具合が悪くなる。クリスティアンが食べるパイには印で葉っぱがついてたり、飲み物の色が異なるのも嫌でしたね。
ダニーはメイクイーンになり、クリスティアン、ジョシュ、マークは生贄となりましたが、よくよく考えてみるとこの時点で九日間の祝祭のうちの五日目。かつてのメイクイーン達が村にいない事を鑑みると残りの儀式でメイクイーンも生贄になるのでは、、、という考察を読んで 「「「ひっ」」」 ってなりました。
MOJIさんの考察ブログが1番独特でオリジナルの視点での考察な感じがしました。めっちゃ面白い記事だったので映画を観た後にご覧ください。
かなり精神が持っていかれる映画なので日曜には観ない方がいいです。
昔レビューを投稿した「サーミの血」もスウェーデンを舞台に民族迫害の歴史を描いているので、ミッドサマーが好きならそっちもハマるかも?結構似た雰囲気。
削られた精神の回復をはかります。どうぞよろしく。