悪魔の生贄的なキャッチーさを感じた。それながら明るい映像であることが、新しいものを見た感覚にさせられる。
個人的に感じた致命的な欠点は、人間関係描写の弱さ。後述する長い長い雰囲気描写と絡まっていないと感じる。
おそらくDC版ではその辺りが補足されているのかもと考えている。
150分近くあって疲れたし、まあ長い。
アリアスター監督は、雰囲気作りが上手だと思う。
これから悪いこと起きますよ的な予防線を常に張ってくるし、けっこう溜めるイメージ。その点、恐ろしさの衝撃は軽い。
そういった点ではわかりやすさがあるのだが、時間を割き過ぎなのではないかと思う。
また、プロットや文化面の描写にはヘレディタリーとの共通項を感じたし、アリアスター監督の十八番的なものなのだろう。
フローレンスピューの可愛さと演技の良さが光ってた。
彼氏含めた男友達の雑な馬鹿キャラ感もまたよかった。結構馬鹿だった。
