見たくない、見たい。見られない、見てみたい。ついにパンドラの箱を開けてしまった。
公開当時それはそれは話題になり、観に行くわけもないのに妙に気になり情報収集をしていた。怖いのもグロいのもめっきりダメなくせに、怖いもの見たさで惹かれていた。予告動画のライティングがこんなに明るいのに?こんなにカラフルなお花で沢山なのに?本当に怖いのか?斬新なのであろうその演出はどんなものなのだろうと。
覗いてしまった狂気の白昼夢は、直視できなかった。何度も薄め横目で見ていたのに、瞼が追いつかないタイミングで衝撃を与えてくるのは反則。要所要所深呼吸しないと具合が悪くなりそうだった。
閉鎖的な世界、狂信的な慣習。わざとらしいほど偽物ぽく、滑稽なくらいオーバーなのに、世界のどこかに存在しそうなリアリティさが怖い。とりあえず、精神が不安定な時は絶対に見てはいけません。