試写会で鑑賞させていただき、終映後には監督ご本人によるティーチ・インが！！！
Filmarksさんいつもありがとうございます……！！
いやしかし余韻が凄まじい。あまりにも違う世界に連れて行かれる分、没入感が半端ない。だからこその余韻なんだろう。
ということで、まずもってロケーションや壁画、衣装などの雰囲気作りが抜群に良すぎた。広大な草原にイチから建てたロッジに、意味深すぎる壁画、そして純白で自然的すぎる白装束、しきたり、花飾り。そら没入しないわけないわ。
「物語」は暗がりから始まり、祭典へと近づくにつれてどんどんと明るくなっていく。
この明暗がダニーの心とリンク…は別にしていないような気がするなあ。むしろダウナーな彼らを無理やりポジティブへ連れて行ってしまうような、そんな病的な明るさがあの空間にはある。
そして病的、というか「わけの分からなさ」と言ったらトリップ表現。あの空間の異様さと幻覚表現は絶妙にマッチしていて、いよいよヤバいねこれねぇ！！と、観ていて不思議&興奮。
しきたりは理屈こそ通ってるけど、遠目から見るとめちゃくちゃシュールな画になってて、ドン引きすりゃええのやら笑えばええのやら…
そういった俯瞰の目を担う「人」がどのように移り変わっていくかにも注目かな。
失恋映画であり、ダニーにとっては「御伽噺」だって…？
…確かにそうなってるんだ、気持ちは分かるんだ…
…けどさ！よりにもよって！こんな見せかたするかよアンタ！！！！！
監督の笑顔の底にある恐ろしさを、また垣間見た。
ペレの旧友の名前がイングマールで、まんますぎて笑った。
