ネネネ

ミッドサマーのネネネのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドサマー(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

日本での公開が決まる前から楽しみにしていた本作、朝イチで観てきました。
明るい地獄とか狂気とか、SNSでもかなり話題になっていたからすこしビビってた。グロ耐性あるじゃんと言われてもどこまでがグロなのか正直わからないし……。

ひとまず先にグロレベルについて書いておくと、「言われているほどじゃない」って感じです。
ただ、じゃあなんでグロいって言われるのかというとやっぱりずっと「明るい」から。舞台となる村「ホルガ」は、白夜で夏至の間は夜も日が沈まないため血の赤がめちゃくちゃ目立つ。あと、たまに主人公のフラッシュバックで急に血のシーンが映るので、ちょっとびっくりします。
でもなんていうか、そもそもグロいシーンを描いてやるぞという狙いのグロではないので、たぶん医療ドラマ大丈夫な人は全然問題ないと思います。逆を言えば医療ドラマだめな人はきついかもしれない。

物語自体は、147分もあるのにだらけることなくおもしろかったのでさすがでした。個人的には同じアリ・アスター監督の『ヘレディタリー/継承』より好きだった。

男女グループが夏休みに知らない土地に行って恐ろしい体験に巻き込まれる……という、ある意味定番なストーリーなんだけど、主人公があまりにも悲惨な境遇だったり(妹が両親を巻き込んで一家心中)彼氏と破局寸前だったり(またこの「うまくいってないねぇ」な関係を描くのがうまい)、登場人物たちの性格がしっかり把握できるので急展開にも納得しながら観れました。

ホルガに着いてからはちょっとずつカルト感が強くなる。命の廻りの話を聞いたときまさかと思ったらそのまさかでした。うん……。(このシーンのあと、隣の席の人が退出してた)

ホルガの人々自体は優しいんだけど、そもそもの文化が違うので常識が通じない。というか「私たち」の常識と異なる常識を持っているのでそれは当たり前なんだと思う。

(それにしてもモザイクが雑すぎて笑っちゃった)

ラストシーンは好きでした。ダニーがはじめてにっこり笑ったシーン。かわいかったです。

【追記】
3/16にディレクターズカット版170分観てきました〜〜。
ダニーとクリスチャンの冒頭会話箇所、ドライブシーン、儀式についてなどなどがプラスされていてより人間関係がわかりやすかった! こっちのほうが好きだな〜
ネネネ

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