見ていてこんなにお家に帰りたくなる映画は初めてでした…
独特の音効果、カメラアングルで嫌でも巧みに感情移入させられる。主人公の悲痛な叫びを聞くと自分のことのように苦しくなり、彼女と同じトラウマを植え付けられる。
舞台があの村に変わってからはまさにカルト映画。
美しい画面と裏腹に、とても受け入れられないショッキングな出来事が続く。常識が通用しない不安とトラウマとのダブルバインドといった感じ。
個人的には、主人公がこれまでの自分と決別し、本当の居場所を見つけるまでの物語なのかなと感じました。
ラストにどことなく爽快感、安堵感があるのはそういうことなのかな？など。
習慣と倫理とタブー、人の痛みに寄り添うということ、人生の幸福…いろいろと考えさせられる映画でした。
