このレビューはネタバレを含みます
ダニーがクリスチャンの腕の中で泣き崩れる始まりと、ダンスのシーンが音楽も相まって妙な高揚感があってすごく好きだった。
アリアスター監督の映画は怖いというより観ているうちに手の汗が出まくったり暑くなったり自律神経がおかしくなる。笑
不安と幻覚の表現がうますぎて、まるで自分がそうなってるかのように本当に感じる。
最後は観た人と感想を言い合いたくならず、変な気分になる。
不条理の嵐、作中は誰も彼もキマりすぎてて真実が描かれてるのかどうかもわからないし、
あの部族はフィクションだけど、盲目な信仰も思い込みも文化の違いも一方向から見た正義も、実は形を変えて、リアルにも存在するというのがジワジワと怖い。
明らかにペレがいちばんの人でなしじゃないか?と思ったけど
ハーメルンの笛吹き役だから仕方ないのか。部族の中でそういう持ち回りってことなのね…
全てのことを「なんとかなるっしょ!」で生きてる人(クリスチャン)がなんとかならない映画だからそこはよかった。
ラストシーンはカタルシスを得て欲しいと監督が明言してるからクリスチャンを異常に擁護する人は何かおかしなバイアスがかかりすぎだと思う。その価値観がホラー。
あとエンドロールでスマホ開いたりスウェーデン人怖い〜みたいなくだらない感想言ったりカップルの相手を見下した扱いしてる人とかパンフ転売してる人はあそこで燃やされてきたらいいのにねって思った。