まず、ホラーではなく、恋愛ものとも捉えづらいように思った。カルトというか、どちらかというとアート寄りで、エンタメゼロで無駄に綺麗な風景で淡々と奇祭が過ぎていく。この感じはとても既視感があって、ホドロフスキー作品、特にホーリーマウンテンを思い出さざるを得なかった。ヘレディタリーもその感は多少あったけど、今回はほとんどをそっちに倒してきた印象。良くも悪くもキャッチーだけど大衆性は皆無なので、次回作以降は宣伝の仕方で大きく売れ方が変わる気がする。とは言え、考察しがいがある作品でもあるので、公式解説みたいなものがあるなら読んでみたい。
