ヘンリー・ダーガーの絵のような摩訶不思議な北欧の小さな村。
外部との接触も無いわけでなさそうなのに、妙に内向きにまとまった村人たち。
儀式として体得した価値観は逃れがたいものなのかもしれない。
身近なところでいう儀式、例えば日本の一般的なお葬式なんかも、俯瞰してみると「何やってんだろ」って思う場面ありますよね。
この映画はその儀式が極端にグロくて、ホラー映画の怖さはないけど、ただただおぞましい。
と言いつつ所々笑ってしまったのでありますが。
ラスト、全てを失ったダニーが辿り着いた境地。
その笑顔が苦く残る。