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ミッドサマーのtatsuのレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
3.6
冒頭から逆さまに撮られる道路で不穏な始まり。マジックマッシュルーム?で見える幻覚。謎の食事会。そして謎に楽しそうな集団。スウェーデンの土着信仰にフォーカスした内容で、白夜が続くホルガ村で行われる90年に1度の夏至祭で繰り広げられる悲劇の話。

ホラー映画というと、「夜」に何かが起こることがほとんどですが、今作は白夜中の話なので、ちょっと普通のホラー映画とは異なり、ずっと明るい中で話が進みます。

更に外から来た部外者から見ればカルト集団的で、やっていることも妙なのですが、ホルガ村の住民にとっては「祭り」なので、そのテンションのギャップがまた異質に感じられ、常に不安感を煽られます。

前作へレディタリーもそうだったのですが、映像美とは裏腹にどんどんカルト臭がエスカレートしていって、最終的には最悪の自体になるのに、何故かめちゃくちゃ爽快感のあるラストでした。不思議な後味の残る映画です。

作品に隠された伏線もなかなかすごくて、割と序盤から後々起きることを予感させる物がチラホラ映っていたりします。考察サイト観たら全然気が付かなかった物もありました。

今回はツタヤで借りたDVDでの鑑賞で、通常版だったと思うので、R18のディレクターズカット版も是非鑑賞したいです。

ちなみに内容とは全然関係ありませんが、今作ウィル・ポールターが出演していますが、映画「デトロイト」で演じた悪徳警官の時にも思ったのですがが、タバコを吸うのが金魚(肺に入れない)なのがちょっと気になりました・・・
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