いち麦

ルチアの恩寵のいち麦のレビュー・感想・評価

ルチアの恩寵(2018年製作の映画)
3.0
イタリア映画祭2019にて鑑賞。ルチアの性格からすれば、彼女に訪れる不思議な現象はごく自然でユーモアはあっても底が浅く、そこから物語的な意外性は感じられず正直あまり引き込まれなかった。ただ、着地が映像的にもとても美しかったのには救われた思い。A.ロルヴァケルの演技が幅広い。

正義感強く自分に正直にきっちり仕事をするルチアにあの葛藤の表れは当然といえば当然。彼女が元々真逆のキャラクターなら、聖母の悪戯っぽい仕草も効いて深い笑いに繋がったんじゃないかな。
それに娘の学校での訳ありな様子が描かれるが描写は表面的。この娘が物語の主流に絡んでくれば…とも思った。
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