鶏

ベスト・オブ・エネミーズ ~価値ある闘い~の鶏のレビュー・感想・評価

4.0
小学校の人種統合についての討論会"シャレット"の共同議長に選ばれた黒人活動家とKKK支部長の交流を描いたノンフィクション。
単なる人種間の衝突に限らず、1つの街を舞台に多様な思想や派閥が入り組んだ、当時のアメリカ社会の縮図とも言える複雑な様相が垣間見える。
怒りと優しさを併せ持つパワフルな女性を演じたタラジ・P・ヘンソン、感情が滲むような表情を見せるサム・ロックウェル、主演2人の演技力も素晴らしかった。
エンディングで語られる、相反する2人のその後の人生には感慨深い気持ちにさせられる。
終盤の展開はある程度読めてしまうものの、実話ベースだからこそ心に響く、対話と相互理解の大切さを教えてくれる素敵なお話だった。
鶏