ベスト・オブ・エネミーズ ~価値ある闘い~の作品情報・感想・評価・動画配信

「ベスト・オブ・エネミーズ ~価値ある闘い~」に投稿された感想・評価

y子

y子の感想・評価

4.0
これも今、見るべき映画。
サムロックウェルって結構どんな役をやってもサムロックウェルらしさが前面に出る。でもそこが良い。
サムロックウェル祭。

探しまくったけどこれはそもそも円盤化されてないんですね…良い作品なのにもったいない。
サム・ロックウェルとタラジ・P・ヘンソンの演技力がバシバシ。

敵同士で、もはや対面して落ち着いて話などするはずのない南部のKKK支部長と黒人解放運動の活動家が2週間、真剣に対峙することで起こり得なかったはずのことが起こるという。事実だとは思えないくらいものすごいドラマ。

KKKって入団する時点で、黒人やユダヤ人に対してものすごい憎しみがあるんだとばかり思ってたけど、なんならそれ相応の憎しみや怒りがないと入団できないくらいあるかと思ってたけど、エリスの例はそれよりも、団体に所属することへの安心感とか結束力みたいな所属意識に価値を見出してのことやったんやなと初めて思わされた。もちろん入団することで、憎しみは刷り込まれていくんだけど。でもその入り口も人によってそれぞれなんやなと。涙を流してまで得た自分の居場所と地位を全て投げ出して、もはやその組織を敵に回すことはめちゃくちゃ勇気が入ったやろうけども、それでも気づくことができた正しさを土壇場で貫いたエリスはすごい。だがしかし、少しでも黒人に寄り添うような素振りでも見せようなら、相手が白人だろうが、女だろうが、すぐに敵とみなして卑怯な真似をするKKKは本当にクズすぎて…終盤はエリスが撃たれたりしないか冷や冷やしてた。エリスに関して言えば、エンドロールでエリスご本人が語ってたように、これまでやってきたことへの報いを受けることにはなったんかもしれぬけど…

アンの強さと優しさには恐れ入った。不平等と戦うためにはあのくらいの強さは必要だし、でもだからと言って鬼ではなく、最大の敵であるエリスにも同情できるという優しさ。彼女という存在がなければ、エリスが変わることは決してできんかったやろうな…

エンドロールのおじいちゃん、おばあちゃんになった実際の2人の映像が仲睦まじくて、ちょっと泣いた。
特にエリスが失ったものは多い(この件で失ったものは失うべきものだとは思う)けど、これだけ年月が経ってもブレない固い友情が得られたのは良かったなあ…

KKKの胸糞悪い人種差別主義者から絶妙な変化を遂げていく演技がまたうまい!サムロックウェル素晴らしい。
maxim

maximの感想・評価

4.2
リチャード・ジュエルに続いてサムロックウェル祭り第二弾。結果、大満足すぎて天を仰いだ😩出だしから完膚なきまでのクズ野郎、そこから2時間前後の間に印象を変えていく、スリービルボードで顕著なこの絶妙な演技はサム兄貴の十八番ですね😊
実話ベースと言うことで、人種差別を扱った地味なテーマながらも、登場人物たちの心の動きを丁寧に追って、説得力のあるラストへ導く納得の良作。日本公開はなかったようだけど、配信で見られて良かった。良い時代だ。
ひさびさに泣きそうになった

白人の心を動かしたというか、いろんな偶然が重なってエリスの心を動かしたってだけだから根本的な人種問題の解決にはなってないけど、まぁそれでも大きな一歩

ベトナム戦争帰還兵のリーが言ってた、エメットも国のために戦ったんだ、僕よりも勇敢にってセリフがぐっときたなぁ
ぽち

ぽちの感想・評価

3.4
映画用に盛った話だとは分かっているし、宝くじに当たる以上に稀な美談だと言うことも分かっているのだが、ストーリーや演出の良さ、そしてサムの名演で感動してしまう作品。

実際には偶然が重なり奇跡の物語となったのだが、特にKKKのP・C・エリスの性格や生い立ちが奇跡を呼んだといっていいだろう。

主義主張があってのレイシストではなく、自分を認めてくれる組織を求めてその中にいるためにレイシストになったので、違う場所に同じ物があれば容易にイデオロギーを変えられたのだろう。

普通は根底に恨みや憎しみがあるので、こんなに簡単に主義を変える事はない。

世界中で差別を無くそうと願う人がいて、運動があり、実際良くなっているのだろうが、一つ差別が無くなれば、また新しい差別が生まれ、結局無くなる事は無いのかも知れない。
差別は自分と異質な物を排除しようとする力が大きい。丸を一つ描いて見ればすぐ分かる。その中に自分がいて、その外は異質な物だ。例え他の丸と繋がり一つになれてもやはり丸の外は存在する。

などと悲観的に考えてもしょうがないので、せめて今作を2度と起こる事のないぐらいの奇跡と思い、素直に感動して観るのが正解だろう。
黒人と白人の学校が分かれていたダーラムで学校火災をきっかけに起きた統合の論議。北部からやってきたチェアマンの采配で女性運動家とクランの支部長が話し合うことになる。『ドリーム』でオシャレな働く女性を演じたタラジが180°違う、ブルーカラーの論客を演じる。ダブダブの服でお尻をユサユサ振って走る姿はハイヒールをカツカツ鳴らしていたのが嘘みたい。対する支部長はサム・ロックウェル。信じていたものに裏切られる。目が開く。この表現は彼が今一番冴えている。今なお吹き荒れる差別との戦いを憎悪の応酬だけに終わらせず目を開き、愛するもののために敵のことを知ろうとする努力が必要なのだと教えてくれる。
1971年米公民権運動を背景に、何事にも口を出すお節介な黒人活動家と黒人の彼氏がいる女性の家までも襲撃するKKK支部長による学校の人種統合についての討論会が描かれた実話。

思っていたよりもアップテンポの作品で、その作風に合わせるためにKKKの愚行もかなり控えめに描かれていたのも事実。本来ならばもっと差別や偏見が酷かったのだろう…。
しかしそう考えると、この映画はまさに奇跡のような実話であって、この時代の人種間において相反する2人が手を組むというのは異例中の異例。だからこそ映画化になるのも納得はいく。トップの2人だからこそ、動かせたものであって、やはりそれなりに権力があるものというのは責任が伴うということであろう。

黒人活動家を演じたのは『ドリーム』のタラジ・P・ヘンソン。一度発言したら絶対に曲げないという信念の強い女性を演じ、それはたとえ敵を(原題でEnemieを使っていたので)助ける行為であっても、お節介だと一言言うだけで、人間がすべき行為を行う誠実で真っ直ぐな役を演じきった。

一方、KKK支部長を演じたのはサム・ロックウェル。やっぱり彼は良い。〝サム・ロックウェルがサム・ロックウェルをする〟という造語は、脇役なのに主役級の活躍を後半で見せ、一番印象に残る演技をする事。だと勝手に思っていたのだが、どうやらそうではないらしい。鼻から主役でも、彼はサム・ロックウェルしていた。完璧だった。格好良すぎるんですわ。


という訳で、一見重い映画になりがちな題材を扱っているが、基本的には見やすい部類。これが劇場未公開なのは、まだ分かるがなぜ配信のみなのか…。ディスクあって良いと思うけどな。
papapaisen

papapaisenの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

良作です。
サム・ロックウェルいいなぁ。やっぱりこの人うまい。

レイシストって全部クソ野郎で永遠に分かり合えんと思ってた。でも、生まれた環境というか、間違った教育を受けてきただけで、中にはちゃんと正しい判断ができる正義の心をもった人もいるとわかった。表面上の腐った部分だけを見て、永続的に互いを憎しみあうんじゃなくて、互いの芯の部分を知れば、理解し合えることもある。それは、ほんのちょっとのきっかけだったりする。

とは言えみんながみんな、そう簡単に腐った部分は取り除けない。その中で、最後のC.P.の勇気ある行動には感動した。これが実話なのはほんまに驚きやわ。
ステキな実話。個人的にはエリスの心情の変化をもっと深く観たかった。
久しぶりにサムロックウェル映画が観れて幸せでした🥰😭💕✨


黒人と白人の差別問題がテーマになっている作品ですが、良かったです。

学校の人種統合を巡り討論会が行われる。
その中で、議長に選ばれた白人の代表者と、黒人の代表者。忌み嫌っていた2人だったが…

実話を基にした映画。


KKKの支部長/C.P役にサムロックウェル。
偏見はあるけれど、根は悪い人でないし、少し孤独感を持っているような雰囲気もさすがでした。くたびれ感が毎度好き 笑
本当、ここぞという時に外さないというか…そうゆう役が多いかも✨
サムロクファンなので、あの場面かなりぐっときちゃいました〜😭👏👏👏✨笑 



公民権運動家/アン役にタラジPヘンソン。
言うことがハッキリしていて気持ちが良かった。すごくすごく優しくて強い女性。困っている人を放っておけない愛情深さが伝わってきて、最後には大好きになっちゃいました👏👏👏✨笑



レンタルDVDがなくて、ずっと観たかった作品。
最近ビデオマーケットを始めてみたのでやっと観れました🙌✨!!
登録無しで1作品からレンタル可能ですよ♪


もっと有名になってもいいのに…というか、レンタルDVD化されてもいいのに!!!
と思いました。
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