映画祭報告会

11月19日の映画祭報告会のレビュー・感想・評価

11月19日(2017年製作の映画)
4.1
ロケーションが素晴らしく美しい
相当ロケハンしたのだと思う
カットひとつひとつに見とれてしまう

制服&自転車というのは鉄板で安易と思われがちだが
そこに描かれる人間模様も丁寧なテンポで描かれてる

すきなカットは二人が待ち合わせをしてる場所のアングル
向こう側に山があり、その山の中腹あたりを
車が左から右側へ登っていく姿が小さく見える
それだけで世界観が広がる

映画とドラマの違いのひとつとして個人的に思うのは
景色だと思う、
主人公が、どんな場所に住んでいて、どんな家に住んでいる
そういった部分を丁寧に描いてくれるので
この2人にスッと感情移入出来て親近感を持ち没入出来た

春夏秋冬、1年間通し季節を変え撮影を繰り返した力作だ
僕が今年映画祭や上映会で観た作品の中では
現時点ではベスト最大候補です

ですが。。残念な点が2点ほどあります












物語はタイトル通り11月19日から始まり
そこから過去に戻り、二人の出会いから距離を縮めてく姿が描かれ
ターミングポイントである11月19日へと向かっていくのですが

その11月19日は、夜空星空が大事なポイントなんですが
その星空が少し弱い、CGで作られた合成らしいのですが
作り物感が強いんですよね
普通の映画なら、それでも充分だと思いますが
この映画ロケーションが本当に美しく気持ちも高ぶっていたのに
そこで、あれだと少しがっかりしてしまったのです

星空の撮影は難しく仕方がないとは思うのですが


もう1点は、この美しい映画であるのに
下ネタが何度か出ていて、正直必要ないと思う
聞くと、下ネタは、こだわりらしいのですが
それにしては安易な下ネタで
下ネタってセンスが大事で
『お!上手いこと言ったな』と感じる下ネタなら良いのですが
安易すぎて

また、その下ネタを発した後の周囲のJKたちの表情も
多分演出してないと思うんですよね
どう反応したらいいかわからずキョロキョロしてるんですよ
あそこは不快感を出すなり逆に笑うなり
何かしら演出するべきだったと思う
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