このレビューはネタバレを含みます
サウナが当たり前にある日常で、普通の人々による、普通の、そしてリアリティのある悲しみと喜びが淡々と語られる物語。
サウナの楽しみ方や、日常との距離感の違いはサウナーとしては面白い。
ただそれよりも、普通の人々の、ものすごく重たい悩みは、ドキュメンタリーだからこそ突き刺さるものはある。ドキュメンタリーじゃなかったら監督の胸ぐらを掴みたいぐらいの共感はあった。
別にサウナじゃなくていいし、本音で語られる人の、本当の悲しみの表現方法としてはベストを目指したものではない。サウナとしても日常の悲しみとしても中途半端な作品。