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ホームステイ ボクと僕の100日間のelvisのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

承認欲求の欠落による独占欲。自分の周りが全て悪く見えるのは自分本位の視点で考えているからであって、「自分だけが不幸」、「誰も自分を必要としていない」って負のスパイラルに入る。一番近いのに嫌い同士だと思っていた人(ミンには兄)から存在を肯定されることがきっかけで、視野が広がり、客観視できて、皆それぞれの人生をもがき苦しんでいるんだって考え方が変わる。そして自分が声を掛ければその人の人生も好転するかも、誰かに幸せになってもらう為に自分が必要かもって思えれば、やっと人生が動き出す。お互いに承認欲求を満たせれば心の病気は減るのかもしれない。ただ失くした時間(ひねくれて周りを傷付けた事実)を取り戻すには相当以上の時間やアクションが必要で、既に去っていった人へは取り返しが付かずお互いに心の傷となる。
そんなことを考えさせられる映画だった。
この心情の理解はあくまでも私の見解で、きっと見た人の過去によって受け取り方は様々だろう。
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