ぼのぼの

十代の夏/新学期のぼのぼののレビュー・感想・評価

十代の夏/新学期(1956年製作の映画)
4.2
中学一年生の授業参観の日、5限は英語。教室の後ろにはお母様たちが並ぶ。奥吉先生も、普段より一層授業に熱が入る。いつもはアロハシャツ着て授業するくせに(影で生徒にいじられてるとは知らず)、今日はパリッとした黒いスーツ。私たちは神戸のカトリック学校御用達のプログレスを開いて、背後からの視線にビビりながらも英単語を繰り返す。季節は6月、“ポリバケツ”とイジられる夏服に変わり、窓を少し開けると瀬戸内海から吹いてきた風が入ってくる。そ、そ、そこに入ってきたのは、蜂!!!!!🐝結構デカい。私たちはギャーーーッと騒ぎ出す。母親たちも慌てる。先生が急いで部屋の電気を消すも、なかなか出ていかない蜂。授業どころではない。何とかして授業参観を続けるために、先生が動き出す。「ちょっと椅子貸してくれる?」と生徒の椅子を借りて、蜂に近づく。手を伸ばし、バンッッッッッ!!!まさかの素手で蜂を殺した。しかも授業参観の日に。保護者と生徒の前で。あまりにも大胆すぎて、声も出ない。死骸をゴミ箱に捨て、ティッシュで手を拭き、先生が放った言葉は「少し勇気がいりました。」

長々と書いたけど、これを思い出したよ😆

最後のヘビ、みんな怖がりすぎて窓から逃げて授業めちゃくちゃになるのめちゃめっちゃ笑った