tq1chi

バスケットボール・ダイアリーズのtq1chiのレビュー・感想・評価

4.0
”世界のどこかにぼくへの愛があるはず”

2回目

やっぱりディカプリオって名俳優なんだなと…
ドア越しに泣き叫ぶシーンやっぱりすごい
印象的なセリフがあるわけでもカメラワークがかっこいい訳でもないのに、ただただ演技に圧倒される。
バーでテレビに映る旧友を見たときの表情も凄かった。
もちろん話は主人公が薬物にハマって堕ちていく話な訳で、本来自分とは縁遠い話なはずなのに、所々グッとくるシーンがあったのが面白い。
初っ端から多少のひねくれがあったジムがそのひねくれを悪化させるかのようにどんどん悪い環境に沈んでいくのが凄くリアルだった。
やだなーとかだるいなーって思いながら生きている点は自分も同じかも。
そこからの逃げ道は選ぶべきだなと。

投げやりになって悪い道に行かないように気をつけようと思えましたとさ

自分は星空だけじゃシコれないかな

マーク・ウォールバーグわっっっか

「暇な奴に悪魔は手を伸ばす」的なセリフが刺さる刺さる

サントラほんといい

レジー良い奴

コーチ役の人一瞬ケビン・スペイシーかと思った
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”純粋になりたい”
”純粋になりたい…”

かなり前から気になっていた作品。
実話を元にした映画で、バスケ少年が薬物に溺れている様を描いており、今までに観た薬物の描写の中で最も残酷かつ鮮明だった。
使用しているときの心情や感覚を主人公が詩として表現しており、映像とも合わさってなかなか見応えのある演出が続く作品となっている。
今作もディカプリオの演技が輝いており、中毒症状に苦しみながら薬を懇願するシーンは本当にジャンキーなのかと疑ってしまうほどだった。
ジムの母もいいキャラだった。泣き叫び苦しむ息子をみて財布からお金を出してしまう。警察に電話をかけた後で、息子が求めているものを形だけでも渡してあげたかったのだろうか。
カメラを360度回してジムが中毒症状に耐えられなくなる様子を表現したシーンは印象に残った。最後の「ヘロインは9時から5時の仕事になる」という言葉も。
挿入歌の数々が素晴らしかった。サントラ欲しい。
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