こーひーシュガー

バスケットボール・ダイアリーズのこーひーシュガーのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

親友を白血病で失った喪失感からドラッグに溺れていく青年を描いた衝撃作。

堕ちていく姿が生々しく、ドラッグの恐ろしさを視聴者にこれでもかと見せてくる。
この役はレオナルド・ディカプリオにしかできないだろう。内容云々以前に彼の演技力に星4つあげたい。

過去にヘロイン地獄を味わったことがあるバスケ仲間のレジーという黒人の中年男によって一時は克服するかと思われたがまたクスリに手を出してしまう。一縷の希望を見せて失意のどん底へ容赦なく叩き落とす。
依存症はそれほど恐ろしいものであり、同時に立ち向かうべきものなのだと実感した。

これが原作者の歩んできた人生だと思うと壮絶すぎて言葉もない。『挫折』と『再起』を経験したものは強くなれる。栄光を捨てずに己のものにした者のように。