内容の9割は前作と類似しており退屈と面白さに欠けたのが正直な感想。台詞まで被っているがファンサービスと受け取るかは好みか。このフォーマットを構成する劇中劇の存在、登場人物のキャラ設定、カメラアングルの仕掛け、これらは"知らないから"楽しめるものであって、二番煎じは悪手である。突然の睡眠薬描写の差し込みといい、脚本の粗が目立つ。物語の肝である人間文字（そもそもハリウッドの文字を作中の映像に入れる必要性が分からない）なのだが、劇中劇で明らかに人じゃないのは最悪である。
これは個人的ではあるが、娘監督が苦手。仕事ができるわけじゃないのに、横暴でありスタッフへの気遣い、心遣いが無い。世代交代を描きたかったのだろうが、ストレスが半端ない。
大団円は達成感に溢れた描写があるが、もう少し作品に対する思いは無いのか。前作は前人未到の37分間ワンカットムービーをTVに流すという挑戦は頷けるけど、おたくら2回目やろ。良い作品を作ってくれ。企画含めて、あれが流れる世界どうなってんや。
