キヘンニカミ

ミッション:8ミニッツのキヘンニカミのレビュー・感想・評価

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)
4.0
任務中だったはずのアメリカ陸軍のスティーブンス大尉。
彼が目覚めた先は見知らぬ列車に、向かいに座る見知らぬ女性、そして見知らぬ自分だった。
そして列車で爆発テロが起きる。

爆発で死んだはずの彼が目覚めた先は見知らぬ場所に囚われた元の自分だった。
彼は何かの極秘任務に翻弄され、爆発テロまでの同じ8分間を繰り返す。


この映画はいわゆるループもの。個人的にall you need is killを思い出した(ちな、小畑健が作画を担当した漫画版がオススメ)
主人公が死ぬと死ぬ前にループし同じ世界を繰り返すことで、起きうる事態や新たな発見をし学習しながら成長していくループもの。
ただこの映画は、ループしている世界はパラレルワールド平行世界、正確には記憶の残像というものらしい。なので過去に戻るわけでもなく未来を変えられないタイムループ。そしてループ中の自分は自分ではない

そこに追い打ちをかけるような展開。定められた結末に走る主人公がかなり可哀想。
そんな中、向かいの席に座る見知らぬ女性がループを繰り返すことで段々と大切な存在に。

迎える結末は意外でした。まさかこの映画の従来のループものではない設定の裏を返してくるとは。ただでさえ普通に面白かったのに、一枚上手なラスト。

90分でスピード感がありながらストーリーを考えさせる設定。非常に面白いです。ひとつ欲しかったとすればもう少し恋愛色があるとスタンディングオベーションです。

おっと?この映画もジェイクが出ていますね。見ましょう。