友人との待ち合わせ場所に向かおうとした専業主婦の女性（葉月螢）が、学生時代の恩師（竹本泰志）から痴漢行為を受けてしまう。専業主婦3名のエピソードをオムニバス形式で綴っている、エクセス配給のピンク映画。

別題「ドロドロの人妻たち 痴漢と不倫の果て」「背徳妻の事件簿 不貞行為の果て」。夫婦生活に不満を感じている主婦が、夫の関知しないところで"性のアドベンチャー"を繰り広げるパターンとなっている。

第1部は、学生時代の恩師に身を捧げてしまう主婦の物語。第2部は、プレイボーイ（牧村耕次）に籠絡されてしまう主婦（瀬戸恵子）の物語。第3部は、自身と似たような境遇をもつ営業マン（柳東史）に同調していく主婦（酒井あずさ）の物語。

個々のエピソードが分断されているわけではなく、相関図が繋がっている状態で進行するところが面白い。「最高の快楽は、非倫理的行為の中にある」（by バタイユ）を地で行くドラマになっており、当時のピンクを代表する役者陣が迫真の演技を見せてくれる。