Shirorin

ペイン・アンド・グローリーのShirorinのレビュー・感想・評価

3.8
図らずも『ドクター・ドリトル』と2本続けてのアントニオ・バンデラス。

世界的な映画監督として活躍していたサルバドール(アントニオ・バンデラス)は、脊椎の痛みで心身共に疲弊し、引退同然の生活を送っていた。
彼は、母親のことや幼少期に引っ越したスペイン・バレンシアでの出来事など、過去を回想するようになり…というストーリー。


映画監督って、こういう自伝的な映画をある程度歳をとると撮りたくなるのかなと思った。フェリーニしかり、テリー・ギリアムしかり。

『アタメ』で初めて観たアントニオ・バンデラスはギラギラしていて非常に尖ったヤバイ奴という印象だったけど、いい感じに枯れた渋ジジになったなあ。

スペイン映画らしく、ソファやダイニングセットなどお部屋の家具、タイル、壁紙、絵、マグやティーカップの小物、衣装までも色鮮やかでセンスが溢れる。ほぼ、監督の私物らしいですね。オシャレ〜。

洞窟の家は素敵だった。
あの画家イケメンだったな。
少年の性の目覚めと読書する少年の絵のエピソードが好き。
逞しいカラダにドキドキ💓した😆
持つべき人のところに戻ってきた絵の裏の手紙も嬉しかった。

母親(ペネロペ・クルス)があんなおばあちゃんに?と思ったら…そういうラスト!
Shirorin

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