原作読んでたので内容は知ってたけど、よくエピソードを盛り込みつつわかりやすく綺麗に映像化したなぁと評価したいと思った。役者も良かったよ…何度も共演してるコン・ユとチョン・ユミさん、本当の夫婦みたいでナチュラルで美しかった。
個人的には性別関係なく生きづらさとか社会への怒りとか感じるところがあると思うけど、女性の方が出産、子育てとどうしても選択を迫られる場面が多くて、そこへの配慮や理解がまだ足りてないんだと思う。ジヨンみたいに思い詰める人をなくしていくには、その人の選択に周りが理解を示して尊重することが大事。思うに、男女で違いもあるし社会がどうにかできない部分は残るけど、性差を認めつつ平等であるべきところの目線は合わせる意識を持つこと、その意識が普通になって発言や行動に表れなくなった社会に、時間をかけて変えていかないといけない。この作品はその第一歩を見せてるんじゃないかと。
本の方は自分と重ね合わせて憤りみたいなのも感じたけど、映画の方は家族の辛さ、やるせなさも映してたから不思議と温かさが残る作品に仕上がってて、多くの人に語りかける映画として私はそこも素敵に感じました。
