A24配給。アメリカから見た中国、中国から見たアメリカという視点がとても面白くて好き。
自分のアイデンティティである国の伝統的価値観を必死に受け入れようともがくオークワフィナの演技に好印象を抱いた。この人は「ジュマンジ」で身軽な人という印象だったけど、なんて味のある俳優だろう。猫背で、「私モヤってるんだよね」という雰囲気を全身から放っていて良かったなあ。
死生観に対して東洋と西洋という分け方をされているけど、日本人としては違和感を抱く。中国は元々、儒教の精神が根づいていて、宗教観の薄い日本とは全く異なると思う。
日本でも昔はガン告知はしないのが多数派だったけれど、時代の変化とともに告知するようになっている。すんなり変化していったのは、日本人の宗教観の薄さがあると思う。
エンドロールのマライア・キャリーの「without you」の中国語カバーも良かった。ラブソングをおばあちゃんに見立てて、中国語と英語で歌うってなかなか粋な演出！
最後の最後にえ？？となり脱力した。あまり深刻すぎるより、オークワフィナが「はっ！！！」と叫べるくらい抜けてるほうがちょうど良いかもしれない。
