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フェアウェルの3310のネタバレレビュー・内容・結末

フェアウェル(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

中国では終末期病を本人に通知しないって現代においてもまじのあるあるなのかな。病室の「良い嘘です」のくだりとか、わかりやすく中国社会全体の風刺くさくてよかったけど

「(西洋では)個人の命はその人のもの/東洋では個人の命は全体の一部 家族の一部」のせりふに現される、地方出身者ならめちゃくちゃ分かりすぎる地域に根深く刻まれた共同体意識、行動や慣習が集団に所有されたあの手触り、田舎・親類・地獄会食の逐一の地雷会話、ああ、、、、!!!てなって、個人的に身に覚えがありすぎるってだけなんですけどめちゃくちゃ好きなユーモアだった そのユーモアの意味でも主題的な文脈でもハオハオとアイコがめちゃくちゃよかった

個人主義と帰属意識の所在、移民系ルーツの主人公と中国/アメリカの対比と接続感、都市化工業化が進んで変わっていく景色のなかでありもしない故郷を望郷したり、誰かと血縁や言語を超えて繋がっている感触をどこかで切望する感じ、とかがよかった
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