ShinMakita

フェアウェルのShinMakitaのレビュー・感想・評価

フェアウェル(2019年製作の映画)
1.8
NYで暮らす中国人女性ビリー。グッゲンハイム美術館の学芸員となる夢が破れ、将来に希望が持てないでいた。そんな時、中国・長春で暮らす祖母ナイナイが病気だと聞かされる。肺癌で余命僅かというのだ。ビリーの従兄弟ハオハオの結婚式を口実に、親戚一同がナイナイの元に集まることになるが、みんなの取り決めで、ナイナイには癌だと知らせないことになった。祖母と1番仲のよいビリーは、ちゃんと本人に告知すべきと主張するが…


「フェアウェル」。


以下、一礼・二礼・ネタバ礼。

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公開延期されていた話題作で、色んな賞も獲得して評論家スジに絶賛された作品。A24案件なんで、にわか映画ファンも無条件で褒めそうなんですが…

俺としてはどうもピンとこない。

告知する優しさと告知しない優しさの間の葛藤というテーマの中に、アジア対欧米論を入れ込んでくるのが今っぽい。そこに笑いもあれば切なさもあり、誰もが体験するシチュエーションゆえ感情移入もしやすい。そう、確かに良作で面白いのは否定しないんだけど、日本人特有の「お涙」を期待しつつ、大家庭ものが苦手な体質というのもあって、個人的にはノレなかった一本。最後のオチに「は?」となるか、「よかったね^_^」となるかで差が出るかも。音楽の使い方もいいし、食事シーンや披露宴シーンも楽しんだけど、最後に「は?」となった俺は、なんかモヤモヤしてしまった。俺はやっぱ、告知された上で何かがある、ビヨンド告知モノ…「生きる」とか「ブレイキングバッド」のほうが好みだな。
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