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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコのはむのレビュー・感想・評価

4.3
「我が家に勝る場所はない」と温かい思い出のつまった家を取り戻そうとするジミー
世間から取り残された存在の彼が、自分の心の中にしかない幸せや人生を輝かせてくれると信じる物への執着を捨てられないことが切ない
そんなジミーを見つめ、そっと寄り添い続ける親友モントの存在が本当に優しい
前に進まなきゃ、進みたい、そう思いつつ過去を振り返ることしかできない主人公、そしてサンフランシスコという街の愛すべき(憎むべき)美しい風景、ジェントリフィケーションや人種差別といった問題を心の奥にゆったりと語りかけてくれる作品でした
好き
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