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いなくなれ、群青のmanamiのネタバレレビュー・内容・結末

いなくなれ、群青(2019年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

駄目だ、ごめん。原作ファンとして凄く苦手な映画だ。少なくとも私とは解釈が一致しない。

映像は綺麗だった。音楽も綺麗だった。
でもこれ階段島じゃない。名前とコンセプトだけ。
大地いないのは映画一本で終わらせる為にしょうがないとしても、違うでしょ。

最初、階段島に着いた人物に名前を問う部分は凄く大切だと思ってた。たった4文字でよかったのに、なんでそこ省いたんだろう。

画面に映る人物全員がちぐはぐで何処か問題を抱えているはずなのに、それが見えない。みんな普通の人に見えちゃってるのがまず違う。

堀さんが喋ってる。島民と直接関わる必要ありますか。もはや泣きぼくろだけだよ堀さん要素。

佐々岡は良かった。佐々岡だった気がする。
時任さんも時任さんだった。みかんはなかったけれど。委員長も委員長っぽかった。

トクメ先生は根本的に違う。あれただの先生だよ……。ストーリーに組み込まなくていいから仮面だけはつけていてほしかった。

ナドの胡散臭さはよかった。好きな本の件は映画では訳がわからなくなる気がするのでしょうがないとする。

真辺が真辺じゃない。一方的に自分の正義を貫くのが真辺なのに、貫いている所が美しいと思えるのが真辺なのに、弱すぎた。「どうして」って疑問が尽きないのが真辺じゃないのか。駄々を捏ねる子供に見えないような芯の強さが見えなかった。台詞の間も私の解釈とは違った。

七草は七草といえば七草だし、そうじゃないといえばそうじゃないかもしれない。でも、うーん。七草は横浜流星じゃなかったかも。

そもそも、七草の悲観的な部分と真辺の強い正義感の対比がうまく行ってなかった。あの言葉の並びを映像にするって難しい。

映画として何を伝えたかったのかわからなかった。結局魔女が誰なのかも明かさなかった。魔女の苦悩も見えない。映画一本じゃ無理だよこれ。多分映画だけじゃわけわかんないよこれ。原作読んでないと理解できない気がするし、原作読んでたとして解釈一致しなくて頭抱える(私)。

問題の階段のシーン。まず、私が思ってた階段と違う。私の解釈だけど、もっと人工的なものを想像してた。自然に囲まれてるんじゃなくて、白くて真っ直ぐな階段が永遠と天に続くイメージ。遺失物係もあんな緑に囲まれてなくていいんだよ…。

クライマックスで監督はきっと群青が晴れて青空が広がるのをイメージしたんだろうなとは思う。でも!個人的に!違う!!



もし私がキャスティングするなら
真辺は清原果耶で堀さんは山田杏奈。
七草は誰だろう。思い浮かんだのは道枝駿佑と大西流星だけどできればジャニーズは避けたい…。



とにかく個人的に解釈が違いすぎてツッコミまくったので今から原作読み直して心落ち着かせます。以上。

追記: バイオリンについてレビュー書いてる方がいて激しく同意。音と映像あってなさ過ぎて気持ち悪かったので、音はバックミュージックだと思いながら観ました。どうせなら演技した子の動きに合わせて音つけてほしかったです。
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