さ

いなくなれ、群青のさのレビュー・感想・評価

いなくなれ、群青(2019年製作の映画)
4.7
原作は1巻のちょうど中間までしか
読んでいなかったので
ラストにむけてのワクワクが
楽しめて良かった。

小説をめくるような映画。
プロローグから印象的な画面構成
ただただ美しい彩りと景色
若手実力派の俳優陣が織り成す
青春ど真ん中の不安定な心の動きまで
丁寧に描かれていて
透明感あふれる世界観で
ずっと駆け抜けていくような
ストーリー構成。
一貫した空気感が異世界のような
心地良い違和感を作り出していて
果たしてこれは映画なのか
今まで観たことのない斬新な作品。

原作を知らなくても楽しめるとは
思うけれど、原作のキャラクター設定を
踏まえているとさらに深く
のめり込んでこの世界観に酔えると思う。

1ページずつ読み進めて
残りのページが少なくなるのが
惜しいと思うように
だんだんと章が進んで
ああまだこの物語を
読み終わりたくないな
と映画を観ながら思えたら、
原作を読んでみる。という
楽しみ方もできるなぁと思いました。

素敵な作品に出会えてよかった。
さ