けーはち

劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さんのけーはちのレビュー・感想・評価

3.5
疎遠な父親と共に遊んだ僅かな思い出──人気ゲームFF(ファイナルファンタジー)のプレイを通して父子の絆を蘇らせる。“親子で遊ぶ”という子供にとっては原初的な体験を年齢や体力の限界をある程度超えてフラットな立場で出来るゲーム内仮想空間を舞台にしたCool Japanならではの家族劇。劇中登場するFF14は一昔前の3DCGアニメ程度にCG品質も高く、スクエニ監修下でゲーム内の映像は見易く整理され、原作経験なくとも楽しめる。主演はモデル出身の坂口健太郎(原作が2014〜15年のブログで、過去回想に登場するFF3が90年発売であるため、24, 5年前にRPGクリア可能年齢の小学校中高学年だと考えるとやや若過ぎるきらいがあるが、あまり歳くったオトナがお父さんとゲームするのでは絵面がキツ過ぎるので仕方ない)、お父さん役に当時『おっさんズラブ』などで人気の吉田鋼太郎と、若い女性層に届ける配役。ゲーム内で仕事の悩みを父親に相談して問題解決などベタで出来過ぎだが明快でウェルメイドな企画モノ。

ただ、個人的には高齢者にMMORPGなどやらせるモンじゃないと思う。