ななお

もみの家のななおのレビュー・感想・評価

もみの家(2019年製作の映画)
4.3
不登校の女子高生が、似た境遇の少年少女と共に集団生活をする自主支援施設で成長していくストーリー。

表情だけで感情、気持ちを伝えられる南沙良さんの演技が本当に凄い。。
兎に角、序盤の「周りに馴染めない16歳」の言葉を発しないながらも目で訴えかけるもやもやとした不安や、望んでここに来た訳ではないって不満が表現されてるのが画面越しにバシバシ伝わる。
こういった話によくある喧嘩や修羅場みたいなのは特に無く(それでいい)、四季を通して段々と明るくなっていく南沙良さんの表情が本当に良い。

お母さんありがとう、に繋げる展開は一歩間違えばご都合主義な話になりかねないけど、出産に立ち会う事で説得力が全然違う。自転車で駆けてくシーンは好き。

観ながら「詰まってんな~…」と思ってしまった。もちろん良い意味で。周りとの共存、自分が居た世界が狭かったこと、少年少女から大人への踏み出し、生と死、、。
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