今まで見た中で自分に1番ハマった映画。
難しいという評判が一人歩きしているように思うが、エントロピーなどの言葉で最低限振り落とされずに、仮にわからない部分が端々であってもあまり気にせず物語に没頭することができれば、十二分に楽しめる映画だと感じた。
個人的にこの世界観の好きなところは、各々の思惑や行動が、順行や逆行を通してもなお一つの決まった運命に収束していくところだ。
これならば例えば祖父殺しのタイムパラドックスなどはおそらく起こり得ない(?)し、クライマックスが因果律的に過去と未来から決定されていることに気づいた瞬間、ストーリーの作り込みに感動すら覚えた。