あか

TENET テネットのあかのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
3.7
本作のアプローチは理系的なもので、
"考えるのではなく、感じろ"という割には理詰めが目立つ。
感じたいのだが、考えてしまう。

ノーランの場合、物語の根っこが理系的じゃない時の方が個人的には好き。
文と理のシンクロこそがノーラン映画の醍醐味なのではないかと、改めて感じた。

考えた結果分からないから、感じるべきだとか、解説系のレビューが蔓延った事実は実に矛盾的だ。考えることに走った証拠に過ぎない。

また、感情移入し難いキャラ達の行動は残念と評価せざるを得なく、その失点は大きい。主人公とヒロインの深掘りは必要だった。

一方で、パティンソンはかつてのイケメン系を脱し、素晴らしい役者になったと思う。
あか

あか