スコアは2回目を鑑賞した後に改めて。
一見では、複雑さや情報量を処理しきれず解説や色々な考察を読んでやっと大枠を掴めるような作品でした。
好みは置いておいて、誰が見ても完成度の高さ、圧倒的な作り込みにある種の満足感を得ることは間違いないと思います。「面白かった〜」というよりは「すごいなこれ…」って感じです。
掴みの、息を呑む緊張感と没入感は傑作『ダークナイト』を彷彿とさせる出来で、非現実＝映画の中の世界に一気に連れて行かれます。(こういう掴みで始まる映画は漏れなく好みです)
気になったのは、序盤で「ブルックスブラザーズなんか着てないで、このカードで良いスーツを仕立てなさい」みたいなシーン。007か何かのオマージュと思いますが、本作に関しては完全に蛇足。肝心のアクションシーンではほとんどスーツ着てませんし。全身トムフォードでレンガ屋根を駆け回るくらいじゃないと、スーツにスポットを当てたシーンは映えませんね。
