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TENET テネットのtsuruのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
3.8
考察を読むのありきな映画な気がする

今回出てくるいくつかの概念に関して、劇中で飲み込めない人はつまらないと感じてしまうかもしれない

タイムトラベル系にしては斬新な発想なのは面白かった

伏線はわかりやすく撒いて回収しているので、インセプションに比べてストーリーはわかりやすいように思える

ただ、冒頭で述べたようにこれだけでは星3-3.5といったところだろう

いろんな考察を読んだりすることで、気づけなかった伏線に気づくと、感動がちょっと増える


※※※※ 注意 ※※※※

【感動した考察とネタバレ】

TENETは前から読んでも後ろから読んでも同じになっている。

前から読んだ TEN = 10分 は順行
後から読んだ NET = 10分 は逆行

を表しており、最後のあの10分間を案じているのではないかと思われる。
(TENET自体が、アルゴリズムを防ぐための作戦?組織?意思?だったと考えると、あの日を案じているのは納得)


最後、車の中でプリマが主人公になぜ殺される必要があったのか。
(プリマは未来の主人公に雇われて、キャットを殺すように命令されたはずなので)

それはキャットの息子がニールだったからという話。つまりニールが育たないと主人公の手助けが出来ないため、プリマを殺して助けたのだろうということ。
(たしかに息子は金髪であるし)

当時の本人はそれに気づいていたのかは別だが、それこそがこの映画のセリフでもある

"What’s happened, happened"

つまり、全てのことは

「起こるべくして起こる」

ということを案に表しているのかもしれない。

(この意見には賛否あるのであしからず)
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