yunayuna

TENET テネットのyunayunaのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.8
ノーラン作品なので、頭フル回転、がっと集中して、何も見逃してはならぬっていう勢いで見入ってるわけなんだけど、それとは別にうひゃひゃひゃひゃっって頭の中は終始愉快でごきげんだった。

何これどうやって思いつくの?こんな絵面見たことないんだけど! うわーすごーいおもしろ〜いって、目の前で繰り広げられている難しい話と高クオリティの映像をよそにただのアホの子と化してしまう。
話の複雑構造展開と圧倒的な映像に、もうただただ興奮し、圧倒され、揉まれている3時間だった。

そして、映画館の大きい画面と良い音で観てこそなんぼというか、とにかく画的興奮がすごくて満たされまくりだった。
ぐわんぐわんと圧かけて身体を揺さぶるような音の迫力もたまらない。
最悪、最後まで何言ってるか分からなくて置いてきぼりをくらったとしても、最早この映像を見れているだけでいいかもと序盤早々に思った(そして、その満足度に関しては劇が進むに連れて、さらに増していくわけなんだけども)


無学故に、作品途中で説明されても「……えっと、ちょっと、何言ってるか分かんないです」ってサンドの富澤さん化する場面はあったけれども、でも何でこんなこと思いつくの? これを映像でリアルに見せてくれる!?? っていうノーランの頭の中をまんま覗いているような愉快さはある。

そして一方では、理解が及んでいない故に、で?何でそんな重大な切り札的なとこを貴方が??とケネス・ブラナーに対して度々思ったりもしたし、待って待って、何何何??ってなったりもした。


だけど、やっぱり、インセプションやインターステラーみたいな、謎めく世界の中で仲間でミッションこなすとかは、もう否応なしに面白いんです。好きなんです。ワクワクです。

終盤のそうだったのか!な胸熱展開とかなんてあーた、え?何それ好き最高そういうのめちゃくちゃ大好物なんですけどそれ入れてきます????となる(時を超えたバディなんて簡単にイチコロされます。チョロいので)


って、こうして書いているうちにどんどん好きが増してきて、書き進めながら途中途中で欽ちゃんの仮装大賞ばりに、当初より地味にスコアを上げてしまっている。
(最近、スコア付けのインフレ化がすごい)



とりあえず、また観に行かなきゃ。
だって、また最初から見て、あぁ、だからこうなのか、ここでこんな動きを?とかやりたい。

あぁー、面白かった。

何回も付き合える作品をありがとう。
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