公開初日とかに見て、感想まとまってから投稿しよう！と思ったまんま放置ってよくあるよなァ。
「話が難しくてわからん」とか「複雑過ぎる」とかは全然いいけど、「前情報入れないとついていけない」とか「2回目が本番」とかはまじで分からん。この世に生きとし生ける映画監督は皆、観客が知らない世界を見せる為に作品を作るんだろうし、2回目想定で映画撮る監督とかほんとクソだと思う。で、知らない世界を体験するときに必ずしもそれを理解する必要はないのではなかろうか。理解しようと試みるのは当然だけれども、本作のように（時間軸を弄るような作品は本作に限らずほぼ毎回）ストーリーが難解、且つそれを一発でわからせるつもりのない作りだと、脚本を追いかけることに必死になってしまって実際に画面で何を見せようとしてるかに気が向かないような事態に陥りがちである。本末転倒だ。『インターステラー』が顕著だけど、「なんかよくわかんないけど凄いことが起こってるんだ！」と思わせる（錯覚とも捉えられるかもしれない）ことにノーランは傾倒してる気がするし、映像芸術の可能性を或いは妄信している監督の作品に対して分かった気になって脚本どうこう言うのって寒くないすか。
めっちゃ面白かった。当たり前ですけど映画は初見が本番。
