『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』に続く、埼玉県秩父市を舞台にした「超平和バスターズ」の新作。
鑑賞した感想を言葉としてまとめるのを阻むように、脳を経由せずダイレクトに感情を揺らしてくるような作品だった。
何気ないシーンにとても泣いた。
30年と少し生きた人間が10数年前の過去に対峙すれば、そこにはとても色々な思いがあり、とても色々な関係性があったことを思い出す。
そこからだいぶと変わった自分や環境が露わになって、正とも負とも言えない感情が出てくる。
そんな過去と現在に、今まさにその若き時代を生きる主人公が出会って生まれた物語。
秩父の美しい景色と共に、とても心に残る映画だった。