このレビューはネタバレを含みます
井の中の蛙大海を知らずされど空の青さを知る。
まさにこの映画。
たとえ自分が井の中の蛙だとしても、何かを知ることはできるし、きっと何かを手に入れている。
今の自分の状況とかなり重なり、価値観が広がった。
捨てきれない思いや、本当に大切なものにしんのすけが気づかされると同時に見ているこちらも考えさせられる。
吉岡里帆さんの声がぴったり。
しんのの声の使い分け、吉沢亮さんも素晴らしかった。
真っ青な空は他のアニメーション作品より美しい青で、よりこだわりを感じれた。
檻のような盆地に閉じ込められ、思春期のモヤモヤを抱えるものの、最後にはそれぞれのアイデンティティを確立していくという大まかなあらすじはまさに惡の華(漫画しか読んだことない)のようだだと感じた。
それを温かく優しく、違ったアプローチで解決し、さらに人の価値観を広げることができていたのも良かった。