2019/10/21
今作はシンノとアカネの話であって、その両者の優しさや叱咤によってアオイやシンノスケが前へ進む話です。
取らなかった選択が過去の姿のまま実体化するのは非常に面白い設定ですし、後悔を過去においてきた男が、後悔と対峙するという話は、すっかりいい年した27歳の私には非常に刺さるところがありまして、シンノとシンノスケが対峙するところは胸が熱くなりました。
若い頃はなんでもできるような気がするもんですが、いつしか限界が見えてきてしまう。
そうやってこんなもんかで済ましてしまっている自分が知らず知らずのうちにできている。
こうなりたかった自分と違うんだと今作で気づかされました。
できるっていう気持ちは実際なんでもできる可能性が開かれているわけで、可能性がある限り青春や夢は続いていくというようなことを尊敬する某ラッパーが言っていましたがまさにその通りだと思っていて、今作でもその象徴として、シンノとアオイは空を飛べる。
シンノスケは飛べないけれど、ちゃんと自分の足で前へ進めました。
本作で私は非常に勇気をもらったのは、まだ前へ進めるのだと教えてもらったような気がしたからです。
そしてアカネが素敵すぎました。
