10代と30代の視点が交差する姉妹愛にウルウルしたね。
ガンダーラが登場する冒頭から昭和世代の心情をグッと掴んできて、その歌詞がちゃんと話にリンクしてるのが上手い。
13年前の自分が目の前に現れるという「HELLO WORLD」の逆パターンで、彼が現在の慎之助が自身のわだかまりを乗り越えるための象徴的な存在として描かれる。
大物演歌歌手による街おこしのイベントが軸となっていくんだけど、初登場シーン以外に演歌の演奏をちゃんと見せないことで作品がクドくなるのを防ぐ演出が良かった。
主役3人の中でただ一人地に足がついてるのが姉のあかねで、人知れず泣くシーンで涙腺崩壊した。「若おかみは小学生！」思い出しちゃってね。
この穏やかながら気丈な役を演じた吉岡里帆が抜群に上手くて、こないだ観た「見えない目撃者」も良かったし今後注目の女優さん。
