前半は音の良さに惹かれた。音楽に深く関わっている人たちの物語なだけあって、カナル型イヤホンの装着・取り外しの変化から演奏時の音の輪郭まで、素晴らしかった。この音響のおかげですんなり映画に入り込めた。
そして、後半はほぼ泣かされていたような気がする。どうせ泣かされるだろうなと思いながら観ても泣かされるというのは、作り手の腕っぷしの強さなのだろうけど、泣かされポイントが多すぎてメリハリに欠けるところもあった。
しかし「空の青さを~」という有名な言葉に負けない力強い作品だった。ガンダーラの使い方は見事。上映後はガンダーラを聞きながら帰宅した。