遂にドニー・イェン演じるイップマン シリーズが完結してしまった。
ドニー・イェンがイップマンを演じたからこそ、格式の高さが生まれ、カンフー映画の違う側面を感じることができたのではないかと思います。
作品の完成度としては、前作の方が高かった気がしましたが、本作はシリーズの最後という意味での演出もあり、過去作の映像とか絡ませてこられたら、それだけでシリーズ約10年のあれこれがフラッシュバックして「ウッ」とくる。
舞台設定ではイップマンは70を超えている年齢だったわけで、そこここに衰えを感じさせる演出が加わわりながらも、最後まで筋の通った武術家としての姿が描かれていてよかった。
アクションシーンでは特に、詠春拳と太極拳の攻防が、説得力があって魅入りましたねぇ。
木人を叩くイップマンとしてのドニー・イェンの姿がこれで見納めかと思うと本当に残念。